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株式会社エトレクルールデザインオフィス

【small talk】おしゃれと美しさは同じなのか

インテリアだけでなく、お洋服の相談も受ける事がちらほら出てきました。



インテリアもファッションもおしゃれで素敵でありたいことは誰でも思っていることだと思います。エトレクルールデザインオフィスのもう一つの事業があります。オーダースーツにコンサルをつける「on fit」。まだ事務局扱いですが、2023年からシーズンごとに2回のオーダー会をあるオーダースーツメーカー様のご協力を得て開催し、販売しました。現在、諸般の事情で事業を見直す期間に入っており休眠中ですが、きっぱりとオーダースーツと呼べるクオリティにする為、思考回数を増やしている最中です。


↓コンサル付きオーダースーツ「on-fit」



スーツは今や嗜好品。単にお仕事だけの着用着でもなく、ビジネスシーンでも個性や着こなし、自分らしさを表現するツールとなっている傾向があります。ビジネススーツのニーズは変わってきています。インスタにアップして自慢の着こなしを投稿されているのをよく目にします。そこも含めてニーズなのだと思います。


スーツを始めてしばらくして、オーダースーツを作っておられるある男性の方が「スーツにはおしゃれは不要」と仰ったのにピンとアンテナが立ったことがありました。まさしく、私がスーツに求めていたことはこれだと。この男性が手掛けるスーツに絶対的になくてはならない決まり、というか約束。お客様にもそこを踏まえて着なきゃダメなんだぞ!という、世のスーツオタクには出会って頂きたい矜持をお持ちの方だったのです。



立ったアンテナはインテリアサービスにも直観的に結びつきました。

どの世代でも何かを購入するポイントやニーズは異なりますが、大切にでき、愛着が沸き、その愛着を育み共存する時間に耐えられるモノやサービスって何が内包されていた方がいいに決まっている、という私のこだわりに違った角度で矢が飛んできた感じでした。




さて、スーツの話ではないので元のテーマに戻します。



かなり前になりますが、「おしゃれ」と「美しさ」この2つの概念を二項対立にして違いを示した内容でセミナーを開催したことがありました。

セミナー対象者は男女問わず。

女性・男性共半々くらいにお伝えする事ができましたが、意外なことに男性の参加者がよくうなずき「弊社のインテリアの到達点は男性向けなのか??」と少し驚いたのを覚えていますが、インテリアから意外な所へ結びつき、少々意外性を感じられたようでした。



セミナーを開いた理由は、同じような意味やイメージで解釈される場面が多いこの概念に私は明確な違いを持っており、弊社のサービスの強みの一つでもありますので、お客様の求める空間つくりに大きな影響を与える事を知って欲しかった為です。

なので、提案する際にはお客様の求めに応じて提案の入り口を変えています。目的が違うので当然出口も違います。出口とは出来上がりといった方がわかりやすいでしょう。



私は、時に必要に応じて刹那的な、多くは長く活動に影響をもたらサービスを提供しているつもりですが、お客様のお話を伺ったら、お客様の趣味や嗜好、お仕事などには関係なく、大きくは「おしゃれ」「美しさ」というお求めフォルダーに仕分けしています。



だから掲題の「おしゃれ」と「美しさ」は違うものだと私は分けて捉えています。

スーツ屋さんが仰ってた「おしゃれは不要」というのは無味乾燥なものではないのです。



とても簡単な言葉で境界をつくるとしたら「こだわり」と言えるかも知れません。

この2つの概念により提案の優先順位を間違うことはあまりありません。お金がかかる事もあれば、不必要な事に気が付いて採用しない選択を頂くこともあります。

だから報酬を頂く立場でものを言うと売上が上がることもありますし、優先度が変わる事により一定程度の売上に落ち着くことだってあります。



今、どの状態ならいいのか、だけど日々大切にしていきたい事、大切に見えている事とは違うように感じている事、自分やお客様に照らし合わせていくと「美しい」と思って頂けるものに育っていくような気がします。

ある意味、原理原則です。

軸がないとブレるし、迷う。

それに、本来の目的がインテリアや空間作りに生かされていなければ、愛着どころかいつまでたっても満足できない状態が生まれます。そして物が増えていき、雑念が生まれます。



あなたの考える「おしゃれ」と「美しさ」はなんでしょうか?

それとも同じでしょうか?それでもいいと思います。

私は順番は守りつつ両方持ち合わせておきたいです。お客様に対しても。



少々長いsmalltalkになりましたが、読んで頂きありがとうございました。



ちなみに、smalltalkとは「雑談」です。

今日もお時間を頂きました。


ではまた。



㈱エトレクルールデザインオフィス 

堂上多麻美




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