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家族の成長に合わせたあかりのリニューアル。商品選びではなく目的と手法を考えて
20.11.10BLOG

本日、熊本県では週末の外出自粛要請が出されました。
感染者の回復スピードより
罹患者数が増えて見える状況です。
国難ですが疲れないよう
少しでも心にゆとりを持ち続けたいものです。
さてそんな中、ご予約頂きましたお客様がお越しになりました。
照明器具リニューアルでのご相談。
ご依頼の背景は中古マンション購入時に
前オーナーが残していた照明器具をそのまま使っていたものの
お子様が成長してきた今の現状に適さなくなってきたとの事。
今回はそんなエピソードにある照明選びで着目して欲しい点をご紹介します。
「家電店さんにいってもシーリングしかないから」
というお客様からのお話。

器具から選ぶのではなく、
適したあかりを先に検討する
「商品情報」よりお客様の欲しい情報は
「あかりの性質とシーンとのマッチング」でした。
年齢が異なる子供さんたちの進路や学習環境の変化、
子供の人数・個室の数・共用スペースの兼ね合いもあり
一定のエリアで条件をカバーした計画にしたいという事。
お店に先に行っても、もの選びの為の説明は聞けますが
手前の段階のあかりの使い方や、あかりのもたらす効果など
快適・不快も含め、なかなか取り入れる側の事情にあわせてとなると
お買い物の前に検討する情報もかわりますし
コミュニケーション先の対象も変わってくるでしょう。
今回のケースをご紹介するとアドバイスとしては、
・器具は後で付替えが可能な方法で、
・1か所での点灯に頼らず複数の配線回路を前提とし
・お客様の「当面の現状」に合わせたあかりの見直しを
行っては
といったことです。
照明を検討する時、まだ商品を手にしてない状態で、
どれくらいの明るさでどのようなあかり感かという体験はできません。
あかりを提案する上でも打合せをしている環境で体感できるあかり感や
あかり感をとらえやすい言葉選びや表現の仕方、その他資料等で
現在のあかり感からどう変わっていくのかを、
少しでもわかりやすくするのに話を砕いていきます。
こうしたヒアリングの深さは適切な提案が可能になり、
今回のケースでは今と先の手の打ち方もアドバイスでき、
比較的シンプルな形で計画が実現しやすくなりました。
器具デザインも既存のインテリアに雰囲気を寄せたり
この先インテリアイメージも変化させたいのであれば
到達点の一歩となるデザインを取り入れていけばよろしいかと。
今回のご依頼主様はウィリアムモリスのファブリックをご愛用されていて
計画に必要な情報となりました。
照明計画は、商品と生活シーンとのマッチングを考えて。
軽微な事が意外と大きく計画を左右する事もあります。