エトレクルールデザインオフィス

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契約を交わすまでが分岐点

21.12.26BLOG

「住まいの提案 熊本#28」に弊社インタビューが掲載され、

タイトルの通り、納得いく新居づくりのポイントはビルダー様を選ぶまでの過程が

とても重要である点について触れました。

お施主様は建築会社や展示場を見学し、情報を集め、思いを伝えながら、

自分たちの為に動いてくれる担当者と巡り合えるかどうか、

様々な経緯を経てビルダーを選ぶわけですが、

依頼先が決まってから物事が動き始めた時は、

高揚感や期待と企画中の楽しさにあふれていきます。

その時から、溢れる要望を伝えていき、

設計士や担当者からは建築に必要な情報をヒアリングされることになります。

さて、お尋ねします。

あなたにとって、最高の住まいづくりのスタートはどこだと思いますか?

建築業者が見つかり計画が進む段階は「出口」へ差し掛かった状態と言えます。

引き渡しまで様々な変更や調整を、建築の進行中に行いカタチにしていくのですが、

引き渡しというゴール設定は「出口」へ差し掛かったところからは既に施主側が見えていないといけません。

それは、提案する側に質問したり、進行に注意を払ったり、

自分たちの目的に合った提案なのか、課題や疑問が出てきたらすぐ尋ねられるかを認識し、

施主自身がゴールを設定しなければ、

どんなにセンスがあり能力のある設計者や業者に出会っても、

引き渡して仕事を完了してもらっただけで

「いい家」「自分たちの目的に叶った納得がいく家」にはならないからです。

加えて、引き渡し後も良好なお付き合いを続けるためにも、

この時期のコミュニケーションは大切になります。

目に見えない空中戦ともいえる意思疎通を共有しながらイメージングしていくことは、

プロは馴れていても施主側にとっては暗中模索な部分もあるでしょう。

パースがあったとしてもです。
しかし、

いい住まい「自分たちに納得がいく住まい」というのは、施主にしかわらない

建築家が決めるわけではないのです。

多くは契約から建築までの一連の流れがあります。

ビジネスの形としてプロセスや商品が用意されていないと

契約もできないし建築行為も始まりません。

ということは、予め予算に合わせて建築できる形にしたところからスタートします。

この時には具体的で密なヒアリングやすり合わせが行われることは少ないです。

しかし、このタイミングで契約となります。

多くは仕様が決まっていて要望を積み上げていくと

予算が上がる傾向になります。

選べる範囲での提案がなされる場合もあります。

弊社にお越しのお客様より「クロスが白しか選べなかった」と

言われたことがありますが、

予算の中で進めようとしたらそうなります。

これは良くないことではなく

契約前にすべてを打合せして決定してしまうことは

ビジネス習慣としてもあまりありません。

というより、普通のことです。

そこで施主側の十分な準備が必要となります。

建築するに必要な知識も大切ですがそこはプロに相談するタイミングで聞けばいい。

他にもっといい手段を教えてくれる人はいるわけです。

施主側にしかできないことがあります。

どこまでご自身たちの建築目的や住まいに対する人生観を持っているか、

子供を育てる環境になるか、夫婦がどう生きていきたいか、

どんな風に時間を過ごしたいかなど、一つ一つ意思決定の判断の基は施主側の建築目的です。

情報収集をした結果その情報を整理判断し建築家にお渡しするのも施主側です。

そして、質問したり、進行に注意を払ったり、

自分たちの目的に合った提案なのか、

課題や疑問が出てきたらすぐ尋ねるということができるのです。

弊社は設計事務所でもなく金融のプロでもありませんが、

契約を交わすまでが分岐点となりうる時期は

お施主様には見えていない本来のご要望が炙り出された時だと考えます。

それに沿ったプランニング、住まいもお施主様の人生戦略です。

エトレクルールデザインオフィスでは

マンションを中心に様々な建築要件や建築目的に対応し、

デザイン・ディレクション・プランニングを行っています。

詳しくはお問合せ時にどのようなサービスが適切か

無料でご相談頂けます。

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